ジェルネイル関連の資格と主な検定試験
ネイル関連の資格には、ネイリスト検定とジェルネイル検定とに分かれています。
ネイリスト資格は主に1級・2級・3級という形で分かれていますが、ジェルネイル資格の方は初級、中級、上級という形の3段階です。
ジェルネイルの資格を取得するための検定試験とは、どういう内容なのでしょうか?
ジェルネイル技能検定試験について
まずジェルネイルの公式の検定試験について、概要があります。
JNAジェルネイル技能検定試験は、NPO法人日本ネイリスト協会により行われています。
これは2010年より始まった検定試験で、そこまで歴史は古くありません。
ネイリスト技能検定試験の方も始まったのが1997年ですので、およそ20年〜30年あたりの歴史を持つ試験になっています。
JNAジェルネイル技能検定試験が開設された背景として、いくつかの目的はあるようですね。
ネイルサロンで安心してジェルネイルの施工が受けられるように・・ということと、健全なジェルネイルの普及を目的として開設されました。
試験の日程や詳細などは、「NPO法人日本ネイリスト協会」で確認してみてください。
ジェルネイル技能検定試験(資格)の種類
JNAジェルネイル技能検定試験は、初級、中級、上級と3段階に分かれています。
初級・・・ネイルケアの基本を習得、またジェルネイルに必要な基礎知識と技術の修得
中級・・・ネイルケアとジェルネイルでの、プロネイリストとしてサロンの仕事に必要な専門知識と技術の修得
上級・・・ジェルネイル分野のスペシャリストとして、必要とされる総合的な専門知識・技術の修得
受験するものは、検定に使うものは指定されていますので気をつけてください。
ジェルネイル技能検定・初級試験について
受験申込料金:9,720円(税込)
ジェルネイル資格試験を受けたことがない人は、まずJNAジェルネイル技能検定初級試験から始めることになります。
受験資格は幅広く、義務教育さえ卒業していれば、誰でも受験することができます。
初級の試験内容は実技試験と筆記試験の両方です。
ジェルネイル技能検定・初級の実技試験
ジェルネイル技能検定・初級の実技試験は、第1課題と第2課題に分かれています。
第1課題は、10本の手にネイルケアを35分以内で行うというものです。
第2課題の方は、60分間で左右それぞれにポリッシュカラーリングとジェルカラーリングを行うというものです。
ジェルを施した右手の中指にはピーコックというジェルアートをします。
ジェルネイル技能検定・初級の筆記試験
それが済むと、ネイルとジェルネイルに関する筆記試験が始まります。
マークシート形式で30分、内容は以下の通りです。
ネイルに関する基礎知識
衛生と消毒、爪の構造(皮膚科学)、爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)、ネイルケアの手順などジェルネイルに関する基礎知識
ジェルネイル技能検定・初級の合格点と難易度
合格点は筆記・実技ともに、それぞれ100点満点中80点以上取れれば良い・・というラインですね。
難易度としては、ちょうどネイリスト技能検定試験の3級と同じくらいだそうです。
基本的な技術と基礎知識程度なので、少し勉強すれば独学でも合格できそうな範囲ではあります。
ジェルネイル初級は、どちらかといえば趣味でジェルネイルを楽しむ人に向いている内容とも言えます。
ジェルネイル技能検定・中級試験について
受験申込料金:12,960円(税込)
中級試験の基準はより高くなり、ネイルサロンで働くために必要なプロネイリストとしての実用的な技術・知識が求められるようになります。
受験資格は、ジェルネイル技能検定の初級取得者になります。
やはり初級と同じく実技と筆記に分かれていて、筆記試験が30分、実技試験は第1課題が30分・第2課題が85分の時間配分です。
ジェルネイル技能検定・中級の実技試験
第1課題は、右手5本でジェルカラーリング(真赤)、ネイルケアとポリッシュカラーリング(真赤)を左手5本で行います。
第2課題では、かなり種類も多くなります。
右手・・ジェルオフ:5本、ジェル・グラデーション:4本(中指以外)、ジェルイクステンション:1本(中指)
左手・・ポリッシュオフ:5本、ジェル・フレンチカラーリング:5本
ジェルネイル技能検定・初級の筆記試験
マークシート形式で30分、内容は以下の通りです。
ネイルに関する基礎知識
衛生と消毒、爪の構造(皮膚科学)、爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)、ネイルケア・ジェルネイルの手順、その他実践的施術全般、プロフェッショナリズムなどジェルネイルに関する基礎知識
ジェルネイル技能検定・上級試験について
受験申込料金:16,200円(税込)
ジェルネイル技能検定の上級試験は、プロのネイリストのなかでも特に「ジェルネイルのスペシャリスト(専門家)」のレベルを求める内容です。
実技試験のみになりますが、その中身はかなり高度で難易度も高くなっています。
上級の受験資格者は、JNAジェルネイル技能検定試験の中級合格者のみになっています。
ですので、初級→中級→上級の順番で資格を取得していくことが必要ですね。
ジェルネイル技能検定・上級の実技試験
85分の実技試験は、合格点が100点満点中・70点以上のラインになります。
ジェルクリアスカルプチュア(右手人差指・中指)、ジェルチップオーバーレイ(右手薬指・中指)などのイクステンションを施す内容になっています。
JNAジェルネイル技能検定試験の中級・上級(動画)
東京ネイルフォーラムで開催された、JNAジェルネイル技能検定試験の中級・上級向けの実技も動画で見ることができます。
おおまかな内容ですが、どんな技術が求められるのか?という感じは把握できるかもしれません。
実技試験はネイルを施す技術なので、本などの知識だけでは習得が難しい面もあります。
特に上級のジェルネイル技術は、実際に見てみると難しさがわかると思います。
ジェルネイル技術の習得では、ネイルスクールのジェルネイルコースに本格的に通うか、通信講座などの添削で学ぶのがおすすめですね。
ネイル学校はどうしても高額な学費になりますが、比較的安い通信講座では日本パーツビューティーのジェルネイル講座があります。